Field Guide · 完全版 · 現地で前提を測る

NRF APAC 2026 アジア太平洋の小売が「もう当たり前」にしていることを感じ取り、
帰国して語れる“象徴エピソード”を持ち帰るための一枚。

会期 2026/6/2(火)–6/4(木) 開館10:00–18:00 会場 Marina Bay Sands/Sands Expo & Convention Centre(シンガポール) 行き方 MRT「Bayfront」駅直結(Downtown線・Circle線)/チャンギ空港からタクシー約20–30分 主催 National Retail Federation(NRF・米国小売業協会)× Comexposium。アジア太平洋では3回目 規模 約11,000人見込み(2024:約7千→2025:約9,500)。Expoフロアを2フロアに増設

このガイドの狙いは網羅“だけ”ではありません。数字や事例より「現地の人が何を前提に話しているか」が最大のお土産。「もうあれが当たり前になっていた」「話題はもう次のこれに移っていた」「みんなこうしていた」——その瞬間を拾うために、上半分に“咀嚼”を、下半分(完全リファレンス)に全プログラム・主要トピック・全出展社を畳んで収めています。テーマは公式の “The Next Now(今こそ次世代への備えを)”

PART 1

感じ取るべき7つの水準シグナル

各シグナルは〈いま起きていること → 日本との距離 → 持ち帰る象徴 → 現地での測り方〉。象徴(金枠)が、レポートの背骨になる一行。

「AIが客の代わりに買う」——エージェンティック・コマースは、もう実装フェーズの前提

いま起きていること

2025年9月にOpenAIが「Instant Checkout」、Mastercardが初の自律AI決済を実行。以後は ACP(Agentic Commerce Protocol) など複数プロトコルが乱立し、Visa/Mastercard/PayPal/Stripeが本格参入。Mastercard Agent Payは2026年に豪・NZ・香港・欧州へ拡大。直近のCyber WeekではAIが世界で約670億ドルの売上に影響したとの推計も。本展は看板トピックが「エージェント型AI & コマース」で、Woolworths×RELEX、Moloco、Google Cloud、Shopify(招待ランチ「ルネサンス」)まで軒並みこの前提に乗る。

日本との距離

日本は楽天・PayPay・LINEなど自前の経済圏が強く、グローバルなagentic決済レール(ACP/Agent Pay)の射程外になりがち。「AIが最安値を見つけて買い切る」を事業計画の前提に置く議論はまだ薄い。向こうは“動くか”ではなく“自社がAIに買ってもらえる側に入れるか”を話している。

持ち帰る象徴
もう“AIが客の代わりに買う”前提で全部話していた。論点は「動くか」ではなく、自社が“AIに選ばれて買われる側”に入れるか、だった

▶ 測り方:ブースで 「御社の商品、ChatGPTやGeminiのエージェントから直接買えますか?どのプロトコル対応?」 即答の濃さが水準。DAY1のMoloco/Google Cloud/Shopifyが核。

SEOではなく「GEO/AEO」——AIに発見されないブランドは、もう存在しないも同然

いま起きていること

Rezolve Aiの「見えないブランド:“見える”ことが発見への第一歩」、TransPerfectの「AI主導ローカライズ」、公式テーマもSEO→GEO(生成エンジン最適化)を明記。検索の主役がGoogleからChatGPT/Perplexity/Gemini等のAI回答に移り、「AIに引用・推薦されるか」が可視性の核。Amazonがクローラ遮断でChatGPT流入を落とし、Walmartが流入の約2割を吸収、といった地殻変動も語られる。

日本との距離

日本はまだSEO/リスティング/LINE中心。「AIに見つけてもらうための最適化(GEO/AEO)」を予算項目化している企業は少数。向こうは“Googleで何位か”より“AIに名前を出してもらえるか”を当然のように話す。

持ち帰る象徴
“検索順位”の話がほとんど出なかった。可視性は「AIに推薦されるか」で語られ、GEOにもう予算がついていた

▶ 測り方:「御社、ChatGPTに聞いたら出てきます? GEO、もう予算ついてます?」 苦笑か即答かで水準が出る。

看板事例が「テック企業」ではない——巨大スーパー・百貨店・スイーツ屋のリアル小売

いま起きていること

基調・主役は Woolworths(豪3,000店超)MUJI/良品計画イオン マレーシアFairPrice(星)CP Axtra(タイ・Lotus's/Makro)DFI(香港)シャトレーゼ。AIスタートアップではなく、店舗とサプライチェーンを持つ“普通の大手小売”がAIを語る。RELEXは20年来の専用AI×最新の生成AIの“合わせ技”を、Woolworthsの全店・全DC展開を例に語る。

日本との距離

人手不足・コスト高は日本も同じ。違うのは「全店・全社に落とし切る」実装規模を当たり前に話すこと。語り口も「降本増効(コストを下げ効率を上げる)」と生々しく実務的。

持ち帰る象徴
壇上の主役はスーパーと百貨店とスイーツ屋だった。“先進テックのショーケース”ではなく“普通の小売の規模実装”の話として語られていた

▶ 測り方:伝統的な大手小売の人へ 「最初にAIを入れたのはどの業務? いま何店舗に展開済み?」 一番地味な工程名と店舗数が即出るなら本物。

「PoCは終わった」が前提——論点は“組織の受容力”と“全店ロールアウト”

いま起きていること

セッション名からして「実験段階を超えてイノベーションを大規模に」「実店舗でAIを活用するのに必要なこと(=もう実験段階は超えた)」。Deloitte×FairPriceは「最大の障壁は技術ではなく組織の受容力」とし、人材計画・チェンジマネジメント・tokenomics(AIコスト構造)まで踏み込む。モノリシックERPからマイクロサービスへの移行も前提。

日本との距離

日本はまだ部署単位のPoC・実証で止まりがち。「で、何店舗で本番運用?」「現場はついてきた?」に即答できる空気が距離。

持ち帰る象徴
“効くか”はもう誰も聞かない。話は全部“組織がついてくるか”“全店にどう落とすか”に移っていた

▶ 測り方:「PoCの先、何で詰まりました?(技術/データ/人/組織)」 一番濁すのが人と組織=取れたら強い。

リテールメディア——小売の「第3の収益源」が、もう当然の前提

いま起きていること

公式が「デジタルコマースの“第3の波”」と位置づけ、2016年の登場から9年で年商300億ドル接近(ECは20年超、SNSは16年かかった速さ)。市場は米国が約40%・中国が約37%。Moloco、Flipkart Commerce Cloud、ROKT、Osmosらがこの文脈で密集。「物を売る」だけでなくデータ・物流・倉庫・メディアで稼ぐ(収益化)が主要テーマ。

日本との距離

日本も楽天・Amazon・小売各社が着手済みだが、「自社を広告メディア化して稼ぐ」を経営の柱として語る密度が違う。粗利と同じ熱量でメディア収益を話す。

持ち帰る象徴
小売が“自分をメディアにして広告で稼ぐ”のを当たり前に語っていた。商品の粗利と同じ温度で「リテールメディアの収益」を話していた

▶ 測り方:「リテールメディア、もう収益の何%? 一番効く面(広告枠)はどこ?」

「APACは単一市場ではない」が初期設定——多様性・決済断片・越境が会話の初手

いま起きていること

公式テーマが繰り返す通り、Amazon と東南アジアのShopeeでは優先順位がそもそも違う。QR決済とスーパーアプリはSEAが先行、一方オムニチャネル統合は米に遅れ。返品ルールも国で法律が違う(フィリピンは返品禁止、マレーシア/シンガポールのShopeeは15日返品)。韓国はEC比率5割、インドは10分配送。シャトレーゼの登壇は「国ごとに違う決済の統一」が課題、という生々しい実例。

日本との距離

内需が大きい日本は「まず国内・単一プレイブック」が既定。ここは最初から“国ごとに別物”が前提で、越境・出海・現地化が会話の初手に入っている。

持ち帰る象徴
“APAC戦略”という単数形が誰の口からも出なかった。最初から国ごとに、決済もUIも別の話をしていた

▶ 測り方:「これ、シンガポールとインドネシア(やタイ)で同じUI・同じ決済で出してます?」 “いや国ごとに別”の即答率が水準。

「信頼・不正・偽物」が経営課題——ここは“日本のほうが慎重で正しい”面も

いま起きていること

DFIのScott Price基調は「消費者の信頼こそ、すべての取引の基盤」。サイバー/情報セキュリティを織り込んだ業務フロー設計を語る。公式テーマも“トラストギャップ”——詐欺・偽造品・偽の販売業者・AIの非倫理利用への不信。加えて、agentic決済の責任・係争(誰が責任を負うか)のルールはまだ未確定

日本との距離

ここは逆に「日本のほうが慎重で正しい」可能性。本人確認・品質・真贋管理が厳しめの日本の慣行は、「AIが勝手に買って誤購入・不正が起きたら誰が責任?」が未解決のまま走る潮流に対し、むしろ強みや交渉材料になりうる。

持ち帰る象徴
“AIに買わせる”と同じ熱量で“どう信頼させ、不正をどう止めるか”を話していた。責任の所在は曖昧なまま——ここは日本の慎重さがむしろ武器に見えた

▶ 測り方:「agenticで誤購入・不正が出たら、誰が責任を? 返金・係争はどう設計してます?」 詰まる所こそ当たり。

原理①

数字を人に当てて“温度”を測る

登壇の主張・公式の数字・ブース掲示で食い違う/盛られている所は、担当者に「実感どう?」と当てる絶好の的。数字スライドは必ず撮る+声で読み上げ。

主張の出どころ語られる数字当てる質問
Woolworths × RELEX(DAY1スポンサーBO)20年来の専用AI+生成AIを3,000以上の店舗とDC群へ展開「3,000店“全部”完了済み? どの工程が一番効いた? 失敗した所は?」
リテールメディア(公式テーマ)2016年登場→9年で年商300億ドル接近/米40%・中37%「APACの実額は? 日本の伸びは? うち何%が利益?」
Centric Software(DAY1 EBI・Levi's登壇)世界20,000社以上のブランド/リテールが利用「APACの導入は何社? 日本は? “使われてる”機能は実際どれ?」
Mastercard Agent Pay(業界動向)2026に豪・NZ・香港・欧へ拡大/Cyber WeekでAIが約670億ドルに影響「日本対応はいつ? APACで一番伸びてる市場は?」
GEO/AI流入(業界動向)AI経由流入の約7割がGA4で不可視・実数は3〜4倍とも「御社のAI経由売上、ちゃんと計測できてます? 何で見てる?」

※数字は公式サイト・登壇予定・公開報道に基づく見立て。実際のブース掲示と必ず突き合わせる(食い違い=温度の的)。

PART 2

これは何?——日本人向け腹落ち辞典

名前を見て“知らない”で素通りしないための最小地図。

人・組織

Matt Shay
NRF(米国小売業協会)会長兼CEO。開幕スピーチ+LVMHのMelwani氏インタビュー。本展の“ホスト役”
Anish Melwani
元 LVMH North America 会長兼CEO。ラグジュアリー小売の未来を基調で語る(DAY1)。
Scott Price
DFI Retail Group グループCEO。コカ・コーラ/ウォルマート/UPSを経た約30年。基調「信頼こそ全取引の基盤」(シグナル⑦)。
Isabelle Allen
KPMG Global Head of Consumer & Retail。メインステージ(KPMG Vision Stage)のスポンサー。
DFI Retail Group
香港拠点の汎アジア小売(旧Dairy Farm)。7-Eleven香港・Cold Storage・Giant・Guardian等とyuuロイヤルティ
Woolworths Group
豪州最大級のスーパー(3,000店超)。サプライチェーンAIの先行実装者として頻出(シグナル③)。
CP Axtra
タイのCP系。Lotus's(ハイパー)/Makro(卸)。Blue YonderのSCM AI事例で登壇。
FairPrice Group
シンガポール最大の生協系スーパー。Deloitteと“組織の受容力”を語る(シグナル④)。
良品計画 / MUJI
日本勢。Stibo Systemsと商品情報管理(PIM)の全社・全地域統合を語る(DAY1 EBI)。
Comexposium / Ryf Quail
仏拠点の見本市運営大手=本展の共同主催。Ryf QuailはNRF APACのMD。

バズワード

エージェンティック・コマース
シグナル①。AIが指示ほぼなしで最安値を探し購入まで完了する買い物。生成AI(指示で作る)→自律AI(目標達成まで自分で動く)への進化。
ACP / Agent Pay / Visa TAP
AIエージェントが安全に決済するためのプロトコル群(OpenAI+Stripe/Mastercard/Visa)。乱立中で「複数対応」が現実解。
GEO / AEO
シグナル②。生成エンジン最適化/回答エンジン最適化。SEOの次。ChatGPT等に“引用・推薦される”ための最適化。
リテールメディア
シグナル⑤。小売が自社の売り場・データを広告枠として収益化する“第3の波”。
スーパーアプリ / QR決済
1アプリで注文・買物・分割払い・ゲーム・ロイヤルティを完結。SEAで先行(シグナル⑥)。
クイックコマース
10分配送など超即時EC(印で顕著)。物流の“見えないコスト”が論点。
tokenomics
生成AIのトークン課金=コスト構造。ROIの捉え方を変える新しい計算軸(DAY1 Deloitte)。
ハイパーエクスペリエンス
“映える”体験型店舗・リテールツーリズム。利便性より感情的没入(DAY1 百貨店セッション)。
PART 3

観察プレイブック

7シグナルを“確かめに行く”のが現地の仕事。記録は「①発言そのまま/②数字とファクト/③自分のひらめき」で声に残す(録り始めに種類を一言)。

見る(写真に残す)

  • 出展の並びと大小(決済・クラウド大手 vs 中韓ハード勢 vs 日本勢、誰が一番大きい?)
  • 数字スライド。登壇・公式・ブース掲示の食い違いは温度の的
  • "Agentic" "GEO/AEO" "Retail Media" "On-shelf/ESL" を掲げるブースが何割か=バズワード密度=体温計

聞く(水準を測る5つの質問)

  1. 「AIエージェントから買えます?どのプロトコル?」
  2. 「ChatGPTに聞いたら出ます?GEO予算は?」
  3. 「いま何店舗に本番展開済み?」③④
  4. 「リテールメディア、収益の何%?」
  5. 「誤購入・不正が出たら誰が責任?」

象徴を拾う

その日の終わりに30秒、「今日いちばん“もう当たり前になってた”のは何?」を一言で録る。これが帰国後レポートの背骨になる。

PART 3.5

「だったら…」の8問

だったら…と、前提にぶつける。

7シグナルが腹に落ちている前提で、現地が“当然”とする所に〈で、なんで?〉〈影を聞く〉をぶつける。同じ問いを必ず2人目にも(一致=確信、割れ=論点)。想定どおりの答えより、相手が“えっ”と詰まった時のほうが当たり。

1③ 実店舗実装

だったら、AIの主役が“普通の大手小売の全店実装”なら、テック企業より小売自身が一番のAI企業になる? それとも、現場・人という店舗運営の泥臭さが最後の壁では?

Woolworths・イオン・FairPrice・DFIの現場側。誇りと苦労が同時に出る急所。
2① agentic commerce

だったら、AIが客の代わりに最安値で買い切るなら、ブランドの“指名買い”や売り場の演出は無価値になる? “AIに選ばれる”以外に、人間に直接売る価値は何が残る?

Moloco・Google Cloud・Shopify文脈。「ブランド側の人間に残る仕事」が出る。
3② GEO

だったら、全員がGEO最適化したら結局また横並び。AIに推薦される“真の差”は最後に何で決まる?(価格/在庫/レビュー/一次データ)

Rezolve Ai・TransPerfect・Constructor。コモディティ化の影。
4⑤ リテールメディア

だったら、小売が広告メディア化して稼ぐなら、客は“棚=広告枠”に気づいて信頼を失わない? 収益化と顧客体験のトレードオフの実額は?

Moloco・Flipkart Commerce Cloud・ROKT
5⑥ 多様性・越境

だったら、APACが国ごと別物なら、規模の経済はどこで取る? “現地化”と“統一”の最適点は? シンガポールから次に出るならどの国?

DFI・CP Axtra・シャトレーゼ。間髪入れず国名が出るか。
6⑦ 信頼・責任

だったら、AIが勝手に買って誤購入・不正が起きたら、誰が責任を負う? 返金・係争ルールが未確定のまま“買わせて”いい? 日本の慎重さは強み? それとも足枷?

Mastercard・Adyen・DFI。トレードオフを正面から。
7全体・バブル/ROI

だったら、全社が同時にAgentic・GEO・リテールメディアに賭けたら、いまは投資先行で赤字の時期では? tokenomics込みで、誰が、いつ回収する見込み?

Deloitte・Bain・Grant Thornton・CFO/VC級。盛り上がりの影を一発で。
8日本↔APACの距離

APACがもう日本の先を行く部分(QR・スーパーアプリ・EC比率・agentic)と、逆に“日本のほうが慎重で正しい/質が高い”部分は、あなたから見てどこ?

良品計画・シャトレーゼ・NEC・KDDI/電通・unerry(日本勢)、またはScott Price/Isabelle Allen。帰国レポートの結論を一行でくれる質問。
PART 6

完全リファレンス(全体構造・主要トピック・主要セッション・全出展社)

“あとで調べれば分かること”の総量。畳んであるので、必要な時だけ開く。★=上の7シグナルを確かめる本命枠。

① 会場・全体構造・規模tap to open
会期・会場
  • 日程2026/6/2(火)–6/4(木)、開館 10:00–18:00
  • 会場Marina Bay Sands/Sands Expo & Convention Centre(シンガポール)。MRT「Bayfront」駅直結。AIによる同時通訳が日本語含む最大8言語で提供(各自スマホ+イヤホン。※Exhibitor Big Ideasは対象外)。
  • 主催NRF(米国小売業協会)× Comexposium。Held in Singapore(STB)、SECB支援。
ステージ/空間構成
  • Lv3KPMG Vision Stage(基調)/KPMG Insights Stage(ブレイクアウト)
  • Lv1EBI Stage 1・2(Exhibitor Big Ideas)/主要Expoフロア
  • LLEBI Stage 3/Innovators Showcase(新興・スタートアップ)/第2 Expoフロア
  • 招待制クローズドランチ/商談(媒合)/Expo Tours・Retail Store Tours
規模の推移(“いまの水準”の物差し)
  • 2024初回:約7,000人・52カ国・約300テック・60セッション(テーマ “Fast Track Your Success”)
  • 20252回目:約9,500–10,000登録・70カ国超・240–250出展・150登壇(テーマ “Retail Unlimited”)
  • 20263回目:約11,000人見込み・Expo 2フロアに増設・キーノート11/ブレイクアウト18ほか(テーマ “The Next Now”
② 公式「主要トピック」14本(咀嚼の元ネタ)14 topics
  • エージェント型AI & コマース — AIが判断・計画・実行まで自律。指示ほぼなしで最安値を探し購入まで(シグナル①)。
  • AIが変えるリテールの未来 — 部門横断での全社活用。モノリシックERP→マイクロサービス。組織の受容力(④)。
  • 収益化 — データ・物流・倉庫・フルフィル・リテールメディアという多様な収益源。
  • リテールメディア — “第3の波”。9年で年商300億ドル接近、米40%・中37%(⑤)。
  • 事業運営コスト — 人件費・物流・法規制(豪・越などでコンプラ強化)。
  • APAC市場の多様性 — Amazon vs Shopee、SEO→GEO、文化とアルゴリズムの差(②⑥)。
  • デジタル化の融合 — スーパーアプリ/QR決済/ゲーミフィケーション/ロイヤルティ(⑥)。
  • APACのデジタル格差 — SEAは新機能先行も、オムニチャネル統合は米に遅れ。
  • eコマースの見えないコスト — 韓国EC比率50%、印10分配送、返品法制の国差、離島物流。
  • パートナーシップの力 — 地政学リスク下での協業・JV・ライセンス・クロスオーバー。
  • ハイパーエクスペリエンス主義 — 体験型店舗・リテールツーリズムの復活。
  • 越境EC — ジョホールバル↔星、深圳↔香港など隣接都市の商流の複雑さ。
  • 顧客の信頼 — 不正・偽造・トラストギャップ・AIの倫理(シグナル⑦)。
  • コンテンツ/未来の消費者 — ショート動画・UGC・インフルエンサー/Z世代は“ブランドよりアルゴリズム”を信頼。
③ DAY1(6/2 火)主要セッション詳細取得確定分
キーノート(KPMG Vision Stage・Lv3)
09:00– 開幕/ウェルカム(Matt Shay・Isabelle Allen/KPMG)

09:30 ラグジュアリー小売の未来:元LVMH北米 会長兼CEO Anish Melwani ×(聞き手)Matt Shay。ブランドの文化的意義を保ちつつデジタルで世界の店舗をつなぐ経営視点。
10:00 消費者との信頼と協働:DFI Group CEO Scott Price ×(聞き手)Paula Macaggi(OFFBounds)。「信頼こそ全取引の基盤」+実店舗・オンライン双方のセキュリティ織込み(シグナル⑦)。

スポンサー主催ブレイクアウト(10:35–11:05)
Vision Stage / Insights Stage

最適化からエージェントへ(Woolworths × RELEX):20年来の専用SCM AI+生成AIを3,000超店舗とDCへ(シグナル①③)。Justin Henderson(Woolworths)/Michael Falck・Mike Taylor(RELEX)。
エージェンティック・コマースの台頭(Moloco):AIが発見〜購入の顧客ジャーニーを変え、コマースメディア戦略に効く(①⑤)。Ned Samuelson。

Exhibitor Big Ideas(11:10〜/EBI Stage 1–3)
主な登壇

MUJI/良品計画 × Stibo Systems:理念に基づく商品情報管理(PIM)の全社・全地域統合。Dotdigital:顧客の行動データから関連性の高い体験。TransPerfect:AIローカライズ/LLM/ブランド一貫性+AI検索最適化(②)。Google Cloud(Anil Jain):エージェンティック・エンタープライズ。Microsoft × Infosys:業界プレイブックで変革を加速。

招待制クローズドランチ(12:15–13:45・要申込)
5本

① コネクテッド・ストアが再定義する実店舗(スマート棚・リアルタイムデータ)。② 中国零售AI変革(※中国語のみ・比優特×RELEX)。③ 再定義されるコマース(成長へ)。④ 実店舗でAIを活用するのに必要なこと(Tapway/Grab・Jaya Grocer/Intel ほか、“もう実験段階は超えた”=シグナル④)。⑤ ルネサンス:AI時代の未来戦略(Shopify)。

EBI(13:45〜・2:20〜)主な登壇
午後

Blue Yonder × CP Axtra:SCM AIで複雑データを即断・実行へ。Rezolve Ai:「見えないブランド」=AEO/SEOと発見(②)。Deloitte × FairPrice:大規模化の壁は“組織の受容力”、人材計画・tokenomics(④)。Centric Software × Levi's:商品コンセプト→消費者までをPLM/PIM等で統合。Adyen × シャトレーゼ:(※日本語のみ)国ごとに違う決済の統一(⑥)。

ブレイクアウト(15:00〜・Lv3)
パネル

百貨店の購買体験への再投資:HIPPINDO(尼)/イオン マレーシア/(司会)The Retail Podcast。メガモール・リテールツーリズム・体験価値。
APAC市場の多様性を解き明かす:DFI(Wee Lee Loh/yuu Rewards)/Woolworths(Mark Mansour)/(司会)Jon Reily。生成AI検索で消費者行動が変化、国ごとの受容度差(⑥)。

※上はDAY1の公開情報からの要約。各セッションの最新の時間・登壇者・会場は公式アジェンダで要確認(直前変更あり)。

④ DAY2(6/3 水)・DAY3(6/4 木)要・公式確認

正直な注記(推測ではなく未取得):公式アジェンダはセッション一覧が動的読み込みのため、DAY2・DAY3の個別セッション明細は本ガイド作成時点で全件取得できませんでした。全体テーマ・構成・登壇者の最新確定版は公式の「2026 プログラム/スピーカー」ページで必ず確認してください。下は確実に言える構造のみ。

  • キーノートは全11本・ブレイクアウト18本+多数のEBI/招待制/ツアーで3日間構成。
  • 会期を通じ、メインのKPMG Vision/Insights StageEBI Stage 1–3Innovators Showcaseが並走。
  • 午前=中身(EBI・スポンサーBO)、午後=大局(キーノート)の役割分担を意識すると拾いやすい。
  • 商談(媒合)・Expo Tours・Retail Store Tours(シンガポール先端店舗の視察)は日程をまたいで設定。

→ DAY2/3の全セッション表が必要なら、公式アジェンダ画面のテキストを貼ってもらえれば、この欄に同じ形式で全件埋め込みます。

⑤ 全出展社(公開リスト・レベル/ブース番号つき)approx. 95

決済・金融・コマース基盤

  • Adyen L1-509 統合決済(シャトレーゼ事例で登壇)
  • Mastercard L1-409 Agent Pay等のagentic決済(シグナル①⑦)
  • Mirakl Innov マーケットプレイス基盤(仏)/Flipkart Commerce Cloud L1-1008 リテールメディア・価格(印・Walmart系)
  • Osmos L1-821ROKT Innov コマースメディア(豪/米)

クラウド・AI・データ/PLM・PIM

  • Google Asia Pacific L1-401Amazon Web Services L1-709Oracle LL-1801
  • SymphonyAI LL-1515 小売向けAI /Constructor L1-1105 検索・発見
  • Centric Software L1-809 PLM(Levi's登壇)/Stibo Systems L1-822 PIM(MUJI登壇)
  • Jahan.ai LL-1719P2ach AI LL-1619Capillary Technologies L1-912 ロイヤルティ/CRM(印)
  • Dotdigital L1-1007 CRM /Eagle Eye LL-1709 ロイヤルティ /Lobyco LL-2120

サプライチェーン・在庫・計画・物流

  • Blue Yonder L1-621 SCM AI(CP Axtra登壇)/RELEX Solutions L1-901 需要予測・補充(Woolworths登壇)
  • Slimstock LL-2214Onebeat LL-2213Vinculum L1-922MileApp LL-2220Noatum Logistics LL-1721

電子棚札(ESL)・店舗価格・什器

  • VusionGroup L1-501(仏・旧SES-imagotag)/Hanshow L1-1001ZKONG L1-715ESLITEC LL-2208Minew L1-221iData LL-1901
  • ITAB Shop Concept L1-1117 什器 /Planoverse Innov 棚割

POS・端末・スキャナ・プリンタ・キオスク

  • Diebold Nixdorf LL-1701 セルフレジ /GK Software L1-211SOTI L1-309 端末管理
  • Zebra Technologies L1-111Datalogic L1-1117Urovo L1-515Unitech LL-1905Sunmi L1-1209
  • Posiflex L1-1215Flytech L1-1021Partner Tech LL-1820Bixolon L1-319Elo Touch L1-1201Microtouch LL-1716
  • SNBC LL-2116Woosim LL-1821Zonerich L1-921GLORY L1-216 現金処理 /GRG L1-118

店舗AI・画像認識・人流・ロス防止

  • Tapway Innov 店舗AIカメラ(招待ランチ登壇・馬)/Trakomatic LL-1524Ovopark L1-915VionVision LL-1513
  • Advertima Vision L1-709Sony Semiconductor Solutions L1-701 イメージセンサ(日)/Axon LL-1623Elementary LL-1817 検品AI

中国・小売OS/EC・現場オペ・労務

  • DMALL LL-1609 小売デジタル化OS(中)/Shanghai Boing LL-1615Shanghai Heading LL-2009Histone LL-1711
  • WorkJam L1-115 現場労務 /Shopl LL-1421 店舗オペ(韓)/Lark LL-1415 協業

日本勢・コンサル・その他

  • NEC LL-2015KDDI/電通 Japan L1-1101unerry LL-2105 人流データ /AJIS Retail Solutions LL-2019 棚卸 /aroot LL-1522Treeams LL-1419
  • TransPerfect L1-1106 AIローカライズ(②)/Bain & CompanyGrant Thornton Australia コンサル
  • Innovators Showcase(新興):CartsyAI/Catecut/Cookiy AI/Gennoctua/johnsmith.ai/Merchmix/Propheus/Tangerine/Trendier AI/Wink/Winter Mushroom/Xillions.ai ほか
  • その他多数:Intel(LL・TBC)/Allied Telesis LL-2121/Amply LL-1727/Cactoz L1-721/Commtec L1-623/Digi LL-1501/ETP International L1-601/Enactor LL-1724/Feitian LL-1722/Fuchsia Retail LL-1509/Meethope L1-1115/Retail AI Association L1-116/ZKDigimax L1-301 など

※レベル/ブース番号は公開出展社リストに基づく(L1=Level 1、LL=Lower Level、Innov=Innovators Showcase)。「TBC」は未確定、一部は同名で複数登録あり。正確な配置は現地マップ/公式フロアプランで。会期直前まで増減します。

PART 5

会場で開くチェックリスト

タップで消し込み(半分できれば上出来)。※チェックは一時表示のみ・保存されません。

着いたら
セッション/ブースごと
雑談と夜のしめ

現地で厚く

ブースの大小と“バズワード密度”、数字の温度、招待ランチ・商談の立ち話、質問への反応、「もう当たり前」エピソード。Retail Store Tour(現地店舗の実装)。

あとで検索でOK

登壇者の経歴、各社の沿革・調達、公式の規模数字、定番の技術解説(ACP/GEO等)。裏取りはAI、観点と象徴は自分で書く。